イワイタカアキの月刊コラム Why NOT やるしかない



  • ケイダン!
  • Vol.11
  • イワイタカアキ×井高麻理       (特殊メイクアーティスト)
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特殊メイクアーティストの井高麻理さん
 高校生の時に海外の作品に影響され、特殊メイクに興味を持つ。


2007年 東京のハリウッド美容専門学校のトータルビュー

     ティー科に進学。

2009年 専門学校卒業後、美容師免許を取得し、渡米。

     語学留学の後、L.A.の学校で特殊メイクの授業を受

     ける。

2013年 L.A.で行われた最大規模の世界大会で4位になり、

     様々なプロジェクトに携わる。








イワイ(以下、岩):こんにちは。麻理ちゃんは、ハリウッドで特殊メイクアーティストとして活躍してますが、この仕事を
はじめるキッカケはなんだったの?

井高(以下、井):


【グリンチ】や【スリラー】は分りますか?
【グリンチ】はジムキャリー主演の映画で、【スリラー】はマイケル・ジャクソンのPVなんですけど、
その作品を初めて観たときから、特殊メイクに興味を持ったんです。当時は高校生だったので、進路を
東京のハリウッド美容専門学校のトータルビューティー科に選び、まずはメイクや特殊メイクの基礎を
学ぼうとしたんです。
しかし、授業を受けてみて思い描いた物と違って・・・。実際に自分の目で特殊メイクの世界を確かめ
てみたいと思うようになったんです。


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岩:

それですぐに渡米?20130905120000.jpgのサムネイル画像
井:はい。専門学校卒業後、美容師の免許を取ってすぐに渡米しました。
一応ビルベリッツには、卒業前に通っていたんですけどね。
学生ビザを取得して、右も左も分らずに飛び込んだ最初の一年半は語学留学のみでした。
その後にL.A.の学校でメイクコースを半年、特殊メイクコースを2ヶ月受講しました。

岩:

日本の専門学校との違いは何か感じたの?

井:

日本とは先生の知識も教え方も全く違って、実践で使えるなと思いました。
在学中にポートフォリオを半年掛けて作り、卒業後自分のスチューデントフィルムとポートフォリオを持って
自らを売り込みに行ったんです。

岩:

凄いね。凄い行動力。やはりアメリカ出たら、そのくらいはやらないとなのかな。


井:

最初に作品を出展した世界大会はシドニーで行われたもので、卒業後10ヶ月経ってからでした。

準備も足らず、全然ダメでした。
2回目が、今年の1月にL.A.で行われた世界大会だったのですが、年間4大会あるうちの一番大きな世界大会で、4位になれたんです。

岩:



えっ?そんな最短だったの?手応えみたいなのは大会前にあった?
井:手応えはありました。自分の作品作りにこだわっての4位は本当に大きかったです。

岩:

なるほど、こだわりを捨てずに結果を出したんだね。



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井:


私のL.A.での目標はL.A.の世界大会だったのですが、人生においての目標は、【グリンチ】の特殊メイクを手掛けた辻一弘さんと仕事を
することだったんですね。
その辻さんから世界大会があった1月に「手伝ってもらいたいプロジェクトがある」と電話をいただいたものだから、死んでもいいと
思いました(笑)

岩:

1月に人生変わっちゃったんだね!アメリカってどういう国なの?

井:

アメリカは、やりたいことを探す国ではなく、やりたいことをやりにくる国だと思います。自分が大きくならないと作品も大きくならない。
外を見ないと更に大きくはなりにくい。
そんなことをここで学びました。



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岩:


最近嬉しかったことは何かある?

井:

自分が作ったiPhoneのアプリにおばあさんからクレームがきたんです。
決して良いことではないんですけど、純粋に買ってくれる人がいるんだと。
おばあさんが買ってくれているんだと感動しました。

岩:

最後に特殊メイクを目指す日本人の学生にアドバイスを。

井:

日本人は特殊メイクの技術は高いです。環境と文化の影響は否めないと思います。是非人の真似ではなく、自分の道を進んでください。
全てを捨てて無の状態から一つ一つを作り上げてもらいたいです。 



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岩:

麻理ちゃん、貴重なお話ありがとうございました。個人的には、医療用の義手義足なんかも将来的には作って、苦しむ方の手助けをなんて
考えてしまいました。


経験豊富な岩井グループ